月山のある町 西川町

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西川中学校

学校研究
研究主題

「自ら考え、学び合い、高め合う生徒の育成」
 ~子ども自らが課題に向き合い、学び続ける授業をめざして~

主題設定の理由

 本校は、平成19年度に「小中連携教育実践研究校」の指定を受け、児童・生徒間交流、教師間交流、乗り入れ授業や出前授業などについて実践を重ね、平成20年度には本校を会場に公開研究発表会が開催された。平成24年度に西川小学校が開校すると、西川町学校教育センターを中心とした研究が進められ、〈小中一貫教育の基礎づくり〉としての取り組みが始まった。平成24年度から出前授業や乗り入れ授業、小中合同授業研究会などを行い、平成25年度には小学校、中学校の先生が一同に会し、「9年間でつけたい力」について話し合った。
平成25年度に西川町教育振興基本計画(教育大綱)が策定され、『小中一貫教育を推進する』と定められた。これを受けて平成26年度からは、一貫した理念のもとに系統性のある教育を推し進める手だてとして、小学校、中学校が同じ研究主題で研究を進めていくことになった。平成27年度は、これまでの研究成果を発表する場として「実践研究発表会(中間)」が西川小学校で開催され、中学校教員の乗り入れ授業(5年生外国語活動)や小中教員の共同研究による地域教材をモチーフにした授業(6年生社会科)、学び合いを中心にした授業(1年生体育科)を公開した。さらに平成28度は、前年度までの省察を受け、「9年間でつけたい力」を全職員で確認するとともに、同じサブテーマ、同じ研究の視点として、更に小中一貫教育を推進することになった。そして、平成29年度は、これまでの研究の集大成として、西川中学校、西川小学校のそれぞれにおいて「小中一貫教育実践発表会」を開催した。「道徳」、「英語・外国語」、「算数・数学」、「生活科・総合」の各ワーキンググループで小学校と連携し、一緒になって授業づくりを進めることで、西川町が目指す小中一貫教育を具現化することができた。
 今年度もこれまでの小中一貫教育を推進するとともに、カリキュラムマネジメントを大切にした探究型学習の効果的な進め方ついても重点を具体的に定めて研究を推進していきたい。

研究の方向性について

 前年度まで積み重ねてきた成果を継承し、小中の9年間で育む3つの力を再確認し、育むために探究型学習に重点をおいて研究を推進していく。また、昨年度の課題であった「次時につながる振り返り」を意識した授業づくりを全職員で確認し、実践していきたい。

(1)9年間で育む3つの力とは

小学1年生から中学3年生までの9年間を通して、子どもたちに考える力、根拠や理由を示して表現する力を育てていき、関わりながら学び合う子どもを育てていく。

    1.自ら考え、判断し、自信を持って行動できる力 (主体的な思考・判断・行動力)
    2.自分の考えや思いを伝え、聞き、話し合う力  (コミュニケーション力)
    3.困難に立ち向かい、ねばり強く解決する力   (問題解決力)


(2)探究型学習について

山形県教育センターの探究型学習推進プロジェクト事業研究報告書によると、本県における「探究型学習」について次のように定義されている。


探究型学習とは、「課題の設定」、「情報収集(文献・教材・資料の調査・フィールドワーク、実験、観察等の活動)」、「整理・分析」、「まとめ・表現」という一連の探究活動のプロセスに主体的に参加することを通して、知識・技能と学び方をバランスよく習得させながら、課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等をはぐくんでいくことのできる多様な学習方法・形態の総称。


 上記のように、探究型学習の基本的なプロセスは「課題の設定」→「情報収集」→「整理・分析」→「まとめ・表現」であるが、このようなプロセスを日常の授業で展開するのは困難である。そこで、県では、次のように解説している。


具体的な学習の在り方については、各学校のこれまでの取組みや児童生徒の実態等を踏まえ、学習中の児童生徒の学びのようす(内面における思考がどのように行われているかも含めて)を丁寧に見て取りながら、各学校において、主体的・協働的に探究していくことが求められる。よって、「探究型学習」の推進は、決まった「型」を定め、普及させようとするものではない。


 そこで、授業における探究型学習のプロセスを

  「課題」→「追究活動(見通し+学び合い)」→「振り返り」→「新たな課題」→ ・・・

 という構成に置き換え、主体的な学びが螺旋的に連続するような授業展開ができないかと考えた。ただし、県の解説にもあるように、必ずしもこの「型」に当てはめるのではなく、生徒の思考の流れを予想しながら学習内容に合わせて柔軟に授業をデザインしていくことが求められている。
 このような探究型の授業をしくむには単元の再構成が必要である。「この題材(小単元)では、ここで探究させる」という時間を意図的に組み入れ、知識・技能を身につけさせる時間、探究させる時間を計画的に編成しなくてはならない。また、探究型の授業を効果的に進めるためには、家庭学習の充実と学年・学級経営の充実も大切である。家庭学習については、授業における探究的な学びの時間を少しでも多く確保できるように、授業の中で知識・技能を活用して課題を解決するために取り組む活動と知識・技能を定着させるために宿題として各自に取り組ませることを見きわめていきたい。学年・学級経営については、探究的な学びにつながる、探究的な学びを発展させるためのかかわりが持てるように、学校生活の諸活動における生徒のかかわりを大切にし、丁寧に指導していきたい。

研究主題・サブテーマと求める子どもの姿

小中一貫実践研究テーマとして、西川町のめざす子どもの姿を明確にした研究主題とサブテーマを設定した。

(1)研究主題「自ら考え、学び合い、高め合う生徒」

1.「自ら考える」生徒とは…
・課題に対して「なぜだろう」「どうすればいいだろう」と真剣に考え、解決への見通しを持って、主体的に取り組む生徒。

2.「学び合う」生徒とは…
・相手の考えや心情に寄り添って、話を聴く生徒。(耳と心で聴く。)
・「ここどうすればいいの?」と自分から訊く生徒。
・訊かれたら、相手がどこでつまずいているか、何を悩んでいるのかを考え、考え方を伝えたり、答えを導く過程を説明 したりする生徒。
・自分の考えを相手にわかるように伝えようとする生徒。
・「わかった~」「なるほど」と納得している生徒。
  
3.「高め合う生徒」とは…
・考えを交流することによって、新たな考え方や価値に触れ、自分の考えを広げたり、深めたりする生徒。
・仲間と共に学ぶことの大切さや心地よさを感じながら、難しい課題にも粘り強く取り組む生徒。
・学んだことを日常生活の中で活用したり、課題解決の方法を活用して日常生活での問題を解決したり、より高い目標に向かって挑戦しようとしたりする生徒。


(2)サブテーマ「子ども自らが課題に向き合い、学び続ける授業」

1.課題に向き合うとは…
・自分で見つけた課題や仲間が発見した課題、興味・関心が持てる課題に対して、子どもが夢中になる、没頭する、本気になって取り組む姿。

2.学び続けるとは…
・単元をつらぬく課題に向かって、一時間一時間の授業で学んだことを生かして、子どもが主体的・継続的に学んでいく姿。

研究の方法

(1)研究の領域

 道徳、学活、総合的な学習の時間を含む全教科、全領域とする。特に、道徳の教科化に向けて道徳の評価についても研究を進める。

(2)研究の重点

1.生徒の「主体的な学び」、「対話的な学び」を実現させるための単元計画の工夫

(ア)教科におけるカリキュラムマネジメントの実施
 探究的な授業を実践するには、子どもがじっくり取り組むことができる時間を確保する必要がある。そのため、単元を通して身につけさせたい力を明確にしたうえで、授業者が単元を編成し、計画的に探究的な授業を仕組んでいく。
(イ)家庭学習と連動した単元計画の作成
 家庭学習を意図的に単元計画に組み込むことで、探究するための時間を創出し、子どもにわかる喜びや新しい価値にふれる喜びを味わわせる。
(ウ)学年・学級経営の充実
 QU等を活用して子どもの実態や思いを把握し、自己有用感が実感できるような学年や学級経営を目指し、探究型学習の基盤をつくっていく。


2.「深い学び」に導く学習課題と自己変容を実感できる振り返りの工夫

(ア)探究型学習の原動力となる課題づくり
 子どもが「知りたい」「調べたい」「解決したい」「こうなりたい」と思うような課題を設定したり、子どもが感じた疑問や気づきを基にした課題を設定したりすることにより、子どもが能動的、主体的に取り組むことができる課題づくりを行う。
(イ)次時につながり、自己変容を実感できる振り返り
 「課題 → 追究活動(見通し+学び合い)→ 振り返り → 新たな課題…」のように、スパイラルな学び(連続的に発展した学び)になるような振り返りを行う。また、自己変容が実感できるように単元ごとに振り返りシートを作成し、各単元の学習の前後で個人の変容が見て取れるような振り返りを目指していく。
   1.すべての教科で振り返りの時間を設定する。
   2.基本的に毎時間振り返りを行うが、学習内容によっては小単元の学習後に振り返る。
   3.各単元でつけたい力を明確にし、単元全体を見通して振り返りの時間を設定する。
   4.各教科で学習した専門用語を用いたり、個人をメタ認知できるように工夫する。
   5.単元を通して自分の成長が実感できるように基本的に振り返りシートを準備する。
   6.教科をこえて情報交換を行い、適宜見直しながら研究を進める。
   (4月~7月→見直し→8月~12月→見直し→1月~3月→成果・課題の整理)


(3)授業研究会

  1. 第1回校内授業研究会
     期 日 :  6月 4日(月)
     授業者 : 2名

  2. 第2回校内授業研究会
     期 日 :  9月10日(月)
     授業者 : 2名

  3. 第2回小中合同授業研究会
     期 日 : 11月 5日(月)
     授業者 : 2名

  ☆ 学年ブロック研(12月~2月)
    ・校内授業研、小中合同授業研の授業者をのぞく全ての教科担任が授業を公開する。
    ・学年ごとに授業研究会、事後研究会を行う。

(4)校内研修会

  1. 第1回校内研修会
    時 期 :  4月 6日(金)
    内 容 : 昨年度までの研究の確認と今年度の研究の重点について

  2. 第2回校内研修会
     時 期 :  6月 4日(月) 第1回校内授業研後の全体研で
      内 容 : 各教科の振り返りの実施状況と情報交換

  3. 第3回校内研修会
    時 期 :  9月10日(月) 第2回校内授業研後の全体研で
    内 容 : 道徳の教科化に伴う評価について

  4. 第4回校内研修会
    時 期 : 12月10日(月)
      内 容 : 各教科の振り返りの実施状況と情報交換
         今年度の学校研究を振り返って

(5)研究のまとめ

 1.「研究だより」を発行し、事後研で話し合われたことや学校研究に関連した情報などを共有する。
 2.1年間の実践をまとめ、研究集録(結晶)を作成する。公開した授業(ブロック研を含む)について、指導案、事後研のまとめ、振り返りカードを掲載する。


この記事に関するお問い合わせ先
西川町立西川中学校
TEL:0237-74-2317 FAX:0237-74-2596