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9月27日(金曜日)にあいべのホールにて西川小中学校文化鑑賞会が開催されました。今年のテーマは「地域と日本の伝統文化を学ぶ」です。本テーマのもと岩根沢太々神楽と、和泉流一門のおもしろ狂言らいぶが披露されました。
始めに岩根沢太々神楽保存会の皆さんより「宇賀の舞い」を披露して頂きました。岩根沢太々神楽は、約160年前に福島県伊達地方から伝わり、平成21年に西川町初の無形文化財に指定されました。岩根沢太々神楽保存会は保存と継続を目的とし、地域づくりの一環として活動しています。
和泉流一門による「おもしろ狂言らいぶ」としてご披露いただいたのは「桃太郎」と「盆山」です。日本初女性狂言師の和泉淳子氏と十世三宅藤九郎氏お二人により掛け合いに、大声で笑う場面も多く、子供たちは狂言の世界を楽しんでいました。特に子ども達の豊かな反応がみられたのは「動物の鳴き声をワークショップ」です。和泉淳子氏の声をまねて、「ビョービョー」と声を出し、会場がとても賑やかになりました。この鳴き声はいったい何の動物だと思いますか。正解は「イヌ」です。他にも、「ニワトリ」などの鳴き声クイズも楽しかったです。和泉流の皆さんは、600年前から変らず語り継がれてきた日本の伝統文化である狂言を国内外に広める活動をなさっております。狂言師はあえてメイクをしないで演じるのはなぜか知っていますか。観客に自然な表情を見てもらうためなのだそうです。
地元、西川の伝統ある岩沢太々神楽と600年の伝統を持つ狂言の二つの文化を同じ舞台で間近に楽しみながら学ぶことが出来て子供たちにとっても貴重な体験になりました。
岩根沢太々神楽
和泉流一門のおもしろ狂言らいぶ