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西川町では、豊かな自然を未来につなぐため、生育不良人工林の間伐や広葉樹の植栽などを進める「生物多様性保全のための森林づくり」に取り組んできました。
この活動は、世界的に注目されている「ネイチャーポジティブ(自然を回復軌道に乗せる行動)」の一環です。
ネイチャーポジティブとは、生物多様性の損失を止め、反転させることを目指す考え方で、2030年までに自然を豊かにする国際的な目標として掲げられています。
西川町は、この理念を地域の森づくりに取り入れ、町民とともに自然再興を進めています。
間伐や植栽を通じて、森に光が差し込み、広葉樹や草花が育ち、昆虫や鳥が集まる――そんな「いのちがめぐる豊かな森」を次世代に引き継ぐことが私たちの目標です。
西川町は、町民・企業・行政が協働し、ネイチャーポジティブな地域づくりを進めていきます。
森林内の密集した木を間引き、光が地面まで届く環境を整えました。
これにより、広葉樹や草花が育ちやすくなり、昆虫や鳥など多様な生き物が集まる森へと変化していきます。
間伐中の林内の様子(1)
間伐中の林内の様子(2)
間伐後の森林で、植物の変化を調査しました。
広葉樹の芽生など、森の回復の兆しが確認されています。
モニタリング調査の様子
広葉樹の様子
町民や関係企業の皆さまに、間伐や枝打ちなどの作業を体験していただきました。
特に今回は、広葉樹の稚樹が育ちやすいように、間伐した木の枝葉が稚樹に重なっている部分を丁寧に取り除く作業を行いました。
また、作業の合間には、地元の方から樹木にまつわるお話を聴くなど、地域ならではの交流も楽しむことができました。
森林作業の様子
人工林の中にどんな植物が生えているか等を調べました。
今後は、間伐によって広葉樹が育ちやすい環境に変化していくかを確認していきます。
本事業の連携協定を締結したソフトバンク株式会社からご支援をいただいています。
同社は、生物多様性の保全・回復を企業の重要課題として掲げ、ネイチャーポジティブの実現に向けた取り組みを積極的に進めています。
ネイチャーポジティブの理念や国の取り組みについて、詳しくは以下をご覧ください。